イノベーションのジレンマ
・世の中のイノベーションがなぜ起きるのかを説明した本
・普段の生活のすべてのものがイノベーションだったということ
・イノベーションは特別なことではなく、あなたの生活にも影響のあるとっても身近なもの!
・イノベーションが起こるスピードがドンドン速くなっている
「イノベーションのジレンマ YouTube動画比較」を行いました。
イノベーションは、2種類に分けられます。
①持続的イノベーション ~ 既存の商品の性能を上げる
②破壊的イノベーション ~ 市場を一気に変えてしまうような商品
持続的イノベーションが破壊的イノベーションに淘汰されることがあり、それがイノベーションのジレンマです。
有名な例が、コダックのカメラです。コダックのカメラがカメラ性能を向上させているうちに、スマホのカメラによって淘汰されてしまいました。
イノベーションのジレンマは、避けられません。それには3つの理由があります。
イノベーションのジレンマが避けられない3つの理由
①投資家とお得意様を無視できない
②既存のビジネスをやる人材しかいない
③研究は進むが、ニーズは止まる
ローエンドの技術がハイエンドの技術を満たしてしまう
・ある日突然革命的な性能の良いサービスが生まれてイノベーションが起きていると思っているが、これは間違い
・イノベーションを起こすサービス・商品は、性能が悪くて使い物にならないと思われているもの
・スマホは当初、使い物にならないという声が多かった
スマホという市場、ジャンルが確立していなかった
・ガラケーを売っていた人たちは、今の商品をさらに性能向上させた方が儲かると考えた
どんどん高機能・高性能なガラケーが生まれた
・世の中の多くの人は、そこまで高性能なものは求めていない
・スマホの性能が向上し、あらゆる産業を飲み込んでいった
・より合理的に確実に儲かる意思決定をすればするほど、イノベーションを起こされる確率が高まってしまう
これがイノベーションのジレンマ
・コンビニが大型スーパーの市場を奪ったり、コンビニコーヒーがコーヒーショップよりも売れたりしている
・あらゆる産業がイノベーションの脅威にさらされている
イノベーションのジレンマの解決策は、持続的イノベーションを行いつつ、破壊的イノベーションも進めることです。
これは、同じ組織内ではできません。なぜらなば、「資源配分」「プロセス」「価値基準」を全く別のものにしなければならないからです。
そこで、ゲリラ部隊のように破壊的イノベーションを行おうという組織を本体から独立させます。こうすることで、持続的イノベーションを行いつつ、破壊的イノベーションに対応することが可能です。
例えば、富士フィルムは、フィルムカメラからデジタルカメラへのシフトに対応できず一時期経営危機に陥りました。しかし、2つの取り組みによってイノベーションのジレンマを乗り越えました。
富士フィルムの2つの取り組み
①フィルムカメラの要素技術を掘り下げ、化粧品事業を立ち上げる
②液晶テレビのフィルター事業を収益の柱に育て上げる
時代の変化やユーザーニーズの変化を先読みして、先手を打って対策を講じるというのが、イノベーションのジレンマへの対応策になります。
オススメのアクションプラン
・自分がやっていること、これからやろうとしていることを置き換えてしまうローエンドな技術は何かを考える
・世界の急成長している会社について学ぶ
・未来にいつか自分の仕事はなくなると考えて、自分がどこに時間を使うのかを考える
・自分の仕事は、何によって置き換えられるのかを考える
・未来を読むためのオススメは、世界で急成長しているスタートアップについて学ぶこと
イノベーションのジレンマの著者クレイトン・クリステンセンさんの別の著作を紹介します。
この本は、“個人の人生”について、イノベーションの戦略論を当てはめて語ったものです。
イノベーション・オブ・ライフの3つのテーマ
①キャリア
②人間関係
③モラルのジレンマ
キャリアについては、企業戦略と人生を対比しています。「人生の目的は何なのか」を考えること、そして、目標達成に向けた資源配分を行なうとき「優先順位」を検討することが大切だと語られています。
人間関係については、家族を中心に考えています。家族も企業と同様に“運営”するために重んじるべきことがあるという考え方です。
モラルのジレンマについては、誘惑に対するモラルの問題を取り上げ、決めた規律は98%守るのではなく、100%守るべきだと諭されます。なぜなら「例外」を一度でも許すと、もう二度と守れなくなってしまうからです。
人生のジレンマを乗り越えるための1冊です。
今日のアクションプラン
・自分にとっての持続的イノベーションと破壊的イノベーションが何なのかを考える
今日のアクションチェック
自分にとっての持続的なイノベーションは、ICTの活用です。今後も自分の強みとして活かしていきます。
破壊的なイノベーションが難しく、何をしようか迷いました。現在、研修用に動画をいくつか作成しています。スライドを使ったものがメインなのですが、マインドマップを使ったものも新たに作っていこうと考えました。
いろいろな角度から自分のできることを増やしていきます。
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