中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY
【22世紀の民主主義①】成田悠輔が提唱する「政治家不要論」…アルゴリズムが政策を決めていく時代
【22世紀の民主主義②】日本の停滞感を根本から変える「成田悠輔の新構想」とは?
1,055,147 回視聴2022/07/26・664,295 回視聴2022/07/27
1.民主主義は重症を患っていた
・政治家不要論
選挙は古くて雑
アルゴリズムが政治を決めればいい
例 どの動画を観る
どの商品を買う
→ アルゴリズムがオススメするのが当たり前
レジから人がいなくなった
政治にも同じイノベーションが起きる
・日本の衰退
失われた20年
例 スマホが作れなかった
賃金が上がらない
非常に貧しい日本
しかし、経済停滞は日本だけではない
民主主義国家が停滞
共通の病
民主主義でない国
独裁国家・専制主義国家
→ 成長していた
例 中国・東南アジア・中東
・民主主義国家停滞の具体
⑴ 貿易が鈍化
⑵ 長期投資があまりなされていない
⑶ コロナ禍にうまく対応できなかった
・資本主義 & 民主主義
資本主義
成長の代わりに格差を生む
貧富の差OK
才能のある一部の人間が引っ張る
民主主義
多数決で物事を決める
大多数の凡人の意見が採用される
資本主義と民主主義は相反
一部の優秀な人が成功する資本主義
大多数の凡人の意見が採用される民主主義
→ 資本主義の強さ
民主主義の優しさ バランスでやってきた
・資本主義 & 専制政治 の方が優れている ✖
恐怖が裏に隠れている
例 ロシア・ウクライナ問題
暴走を止めることができない
・民主主義は重症を患っていた
2000年代からダメになった
SNSの普及が原因
民衆の声が可視化される
民主主義に合っている ✖
扇動と分断が起きた
例 民主的な仕組みの中でヒトラーが生まれた
ポピュリズム政治
間違った結論に至ることがある
例 SNSは悪口のオンパレード
ヘイトスピーチのツール
イギリス
EUからの独立
トランプ大統領
移民の排除
民主主義のハックが起きている
分断は貧しさを生む
世界は貿易で繋がっているから
学問・研究のような長期投資がなされない
短期的な投資の方が民衆が湧くから
・民主主義 × SNS
⑴ 分断とヘイトを加速
⑵ 資本主義が暴走
⑶ 民主主義が機能不全
2.民主主義を救う方法
①正攻法
②回避法
③新構想
①正攻法
・今の民主主義を改良
若者がもっと選挙に行くようにPR
若者の人口が足りない
政治家の報酬を変える
政治家は固定給
指標が上がったら成果報酬を出す
例 シンガポールはやっている
しかし、短期的なものばかりを追い求めるようになる
政治家に年齢制限
例 70歳以下の人の投票は義務
70歳以上の人の投票は自由
投票をボタン式にする
投票をしやすい方法に変える
例 アプリで投票
平均残り寿命で1票の重さを変える
年齢のいっている人の意見は薄く
若い世代の意見を重く
・正攻法は大変そう
アプリ投票すら日本では行われていない
できるのに進まない
例 配車サービス
普通の車がタクシー業務をする
海外では当たり前
既得権を持っている人の抵抗
政治家も今ある選挙の仕組みで勝っていた
→ 今まで通りを続けたい
②回避法
・外国へ行く
タックスヘイブン
税金の安い国に行く富裕層
政治制度も選べる
納得のいく政治システムの国に行く
→ デモクラシーヘイブン
Web3.0・公海・宇宙に独立国を作る
・全員にできることではない
富裕層にしかできない
・民主主義の停滞感を治すことにはならい
③新構想
・選挙に頼らない民主主義
紙で政党を選ぶ
すべての意見が自分とドンピシャの政党はない
→ 雑な方法
古のやり方
選挙のやり方だけが数百年前と変わっていない
民意を吸い上げる = 人を選ぶ ✖
紙で自分の意見を表明する
そんなことをしている人はいない
→ 個人からデータを自動で集めればいい
例 監視カメラ・音声データ
通信はもうすでに見られている
反映されていないだけ
不満や要求を吸い上げてアルゴリズムに落とし込む
目標や解決策を把握する
→ 政治家がいらなくなる
政治家はキャラクター・マスコットになる
擬人化されたアルゴリズム
・アルゴリズムにならないように既得権益が止めないのか?
例 YouTubeはテレビ局は嫌がったはず
iPhoneをガラケーメーカーは嫌がったはず
テクノロジーは止まらない
お金のない自治体が実験的に導入する
自治体の政治をアルゴリズムでやってみる
→ アルゴリズムが良いという評判が広がる
利益と人が集まる
あっという間に世界は変わる
新構想ではなく、未来予測である
さすがの中田さんです。この作品からは「テクノロジーは止まらない」が印象的でした。既得権益よりもテクノロジーによる利益が優先されるということが目からウロコでした。
サラタメさん
【天才過ぎワロタ】成田悠輔さん著『 22世紀の民主主義』で、日本をブッ壊してみた。
145,285 回視聴2022/07/16
1.なぜ民主主義がぶっ壊れてしまったのか?
・民主主義は古すぎる
紀元前から使われている
例 古代ギリシャ・古代ローマ
①テーマ多すぎ問題
・現代は議論すべきテーマが多すぎる
数年に1度
一人一票の選挙
政策を決める
→ 無理がある
・1つの政党を選ぶ仕組みになっている
考えが自分と奇跡的に一致する政党なんてありえない
政党はマニフェストを破りがち
→ 選ぶに選べない状態
②SNSに翻弄されすぎ問題
・SNSで議論を操作できる
例 政治家を炎上させる
できもしないことを言い切る
ドナルド・トランプ
強硬な立場で対立構造を演出
熱狂的な支持を得る
菅総理
アピールの下手さで退陣
・世論を気にしすぎてパフォーマンス重視
将来を見据えた判断ができない
・若者が選挙に行けばどうにかなるレベルではない
若者の人数が少なすぎる
30歳未満の人口は13%しかない
→ 投票率が改善しても意味がない
投票率が改善しても若者が少数派であることに変わりはない
若者が投票すべき政党がない
結局、自民党
高齢者と同じ
自民党支持は20,30代の方が高い
今のままの政治でいいと思っていいる
・独裁政治が良いわけではない
例 プーチンの暴走
中国のコロナ対応
民主主義をどうにかしなければいけない
2.3つの対策
①闘う
②逃げる
③革命
①闘う
・今ある仕組みを改善する
老人は引退しろと詰め寄る
高齢者の投票率を下げる
投票する権利の制限
立候補の年齢制限
→ 海外では実績がある
例 ブータン
65歳以上は立候補できない
ブラジル
70歳以下は投票が義務
71歳以上は投票が任意
・ただ年齢で高齢者を排除しても意味がない
未来を見据えている人もいるお年寄りもいる
老害みたいな若者もいる
例 シンガポール
政治をお金でコントロール
政治家が引退した後の未来の成果に対して年金を払う
→ 目先のパフォーマンスに走りやすい弱点対策
②逃げる
・民主主義の国家から逃げ出す
税金逃れのタックスヘイブンに近い
例 パナマ・ケイマン諸島
・自分たちだけの自由な国を作る
誰のものでもない公海
その上に独立都市を作る
例 Paypal創業者 ピーター・ティール
イーロン・マスク
ジェフ・ベゾス
マーク・ザッカーバーグ
→ 宇宙・海底・メタバースに夢中
民主主義から逃げ出した新しい世界を作りたい
・根本解決にはならない
ハイパー富裕層にしか許されないから
③革命
・民主主義の再発明
無意識データ民主主義
無意識のデータを収集して、それを政策に活かす
日々の行動のデータが政策を決める
例 Amazon
オススメ商品のレコメンド
データ・アルゴリズムで政策提言
データ収集
例 インターネット上での動きとか発言
監視カメラがとらえている街中
心拍数・安眠度合い
アルゴリズム
例 Googleの検索結果
・政治家は監視役
アルゴリズムの政策がトンチンカンだったら拒否
・真の民主主義
何気ない言葉
感情の動き
→ それらを反映したものでは?
民主主義の問題点が浮き彫りに
4.サラタメ的補足
・それでも選挙に行こう
結局、今は選挙しかない
・岸田さんはアルゴリズム感がある
主義主張がない
周囲の意見を取り込む
誰にも怒られなそうな答えを出す
・しぶしぶでも投票して自分の属性を見せつける
微力ながら影響を与え続けることが大事
本要約と言えばのサラタメさんです。今回の作品からは「選挙制度の問題点」が浮き彫りになりました。一部でもいいのでデータ・アルゴリズムを政治に取り入れられないかと思いました。
フェルミ漫画大学
【要約】22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる【成田悠輔】
50,096 回視聴2022/09/14
・若者が選挙に行っても意味はない
若者が選挙に行ったくらいでは何も変わらない
30歳未満の有権者の割合 13.1%
投票者の割合 8.6%
若者の投票率が高齢者と同じになったと仮定
超々少数派 → 超少数派 になるだけ
若者の投票先も高齢者の投票先とほぼ変わらない
若者も自民党支持率が高い
・民主主義は弱者のための仕組み
日本は、資本主義 × 民主主義
資本主義
資本を持つ少数の強者が大衆から資源を吸い上げる構造
→ 資本を持っている人が資本を増やしていく
民主主義
等しく一人一票で政治参加
→ 過剰な権力集中を避けるための仕組み
ここ20年は2つのバランスが崩れている
原因は民主主義がオワコンになったこと
・民主主義はオワコン化している
民主主義の国
ここ20年の経済成長率が低迷し続けている
1990年代までは民主主義の方が成長率が高かった
例 「グレート・ギャッツビー」という小説
「1つ確かなことがある。
これ以上確かなことはないほどだ。
富める者はますます富む。
貧しい者に増やせるのは子供くらいさ。」
・SNSが民主主義を壊した
2000年ごろにIT革命が起こる
例 1994年 Amazon創業
1998年 Google誕生
1996年 ライブドア
Yahoo!ジャパン 創業
2000年 LINE創業
SNSで政治家の票獲得は過激化
守るつもりのないマニフェスト
耳ざわりのいい発言
印象の強いパフォーマンスをする政治家が当選
例 トランプ元大統領
仮想敵をこき下ろす発言
パフォーマンスのうまい政治家ばかりが選ばれる
民主主義が劣化する原因
・選挙では民意を反映できない
今の選挙のやり方は古すぎる
考えるべきテーマが多すぎる
しかし、1つの政党に投票しかできない
すべての論点で意見が一致する政党はない
数年に1回、一人一票の選挙ですべてを決める
無理がありすぎる
→ 民主主義のオワコン化
・民主主義と闘争する
今ある民主主義に手を加えてどうにかしようという方法
例 政治家に成果報酬制度を導入する
未来の成果指標に応じて引退後の年金を出す
→ シンガポールで導入
オンライン投票・アプリ投票
投票者の年齢で票の重みづけを行う
しかし、実現可能性はほとんどない
今の選挙で勝った政治家が制度改革をするはずがない
・民主主義から逃走する
タックス・ヘイブン
税率が著しく低く場所
多国籍企業や資産家が税金逃れをしている
例 パナマ・ケイマン諸島 など
新しい国で新しい政治の形を作る
公海
どこの領土でもない海
公海に独立都市を作ってしまう計画がある
PayPalのピーター・ティールも投資
億万長者たち
宇宙・海上・メタバースなどに投資
成功者の成功者による成功者のための新たな国家
しかし、逃げられるのは一部の富裕層だけ
・民主主義の再発明
今までの民主主義を一度ぶっ壊す
新しい民主主義を作る
無意識データ民主主義
民衆の無意識の部分からデータを集める
それを政治に反映させる
選挙ではなく、日々集まってくる民衆のデータ
政治の方向性を決める
無意識のデータとは?
普段の行動・表情・発言
自分の価値観や民意がしみだしている
例 嫌いな人と話しているとき
表には出さない
→ 心拍数・表情・発汗量に表れる
政策の好き・嫌いも普段の発言や行動に出ている
インターネット
監視カメラがとられる街中
家の中での言葉・表情
リアクション・心拍数・安眠度合い
→ 無数のデータを集める
そのデータをもとにコンピュータが意思決定
政策に反映させる
人間が何もしなくても勝手に政治が行われていく
人間が政治に介入
コンピュータがまずい選択をしたときに拒否する時くらい
マンガで本要約のフェルミ大学さんです。今回の作品からは「民主主義の再発明」に感銘を受けました。誰からも今まで聞いたことがない話です。もっと成田さんの話を聞きたくなりました。
今日のアクションプラン
・成田さんのお話を動画で見る
今日のアクションチェック
成田悠輔さんの動画をたくさん見ました。
強烈な印象とともに、抜群のバランス感覚を感じました。
私レベルが論評して良い相手ではありませんが、発想力が卓越しています。
でも、AIによる政治は専制国家から始まるように思いました。
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