フェルミ漫画大学
【漫画】「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」をわかりやすく解説【要約/山口周】
61,624 回視聴2022/01/16
・美意識は良い判断をするために必要
美意識には、美に対する感覚という意味もある
美意識が高い人
哲学などを含めた広い教養を持つ人
・論理だけでは勝てない時代になった
現代ビジネスでは、論理的な判断だけではダメ
「直感」のような感覚的な判断も必要
→ 全てを論理的に考えていると時間がかかりすぎる
ビジネスは複雑な要素が絡み合って、利益が出たり出なかったりする
ロジカルに考えていてはいくら時間があっても足りない
→ どこかで直感的な判断が必要になる
哲学の素養が役に立つ
論理的には答えの出ない思考トレーニングの繰り返し
→ 直感に繋がる感性が研ぎ澄まされていく
・自己実現欲求が高まっている
「自分らしい生き方がしたい」という考え方の人が増えている
→ ビジネスでも自己実現欲求を満たすことを考えなくてはいけない
例 Macのパソコン
機能面だけではない
「仕事ができる自分」をアピールしたい
→ 持っていると自己表現ができる
「これがクールだ」と打ち出すクリエイティブなセンスが必要
芸術などの教養が必要になる
・システムの変化が早すぎる
時代の流れにルール整備が追いついていない
例 キュレーションメディア問題
まとめサイトで情報を集めている
しかし、信憑性が問題視されていた
特に医療系の情報は、生命に関わるため大問題
→ 行政からの指導で閉鎖が相次いだ
内部規範が働かなかったことが失敗の要因
ルール整備が追いついていない分野でも正しい判断をする
美意識を磨く必要がある
ルール上OKではなく、社会の正義に背かないという判断ができる
・美意識を鍛えるためには絵画を観ろ
絵画を観ることで観察力が向上する
観察力が求められる例
ライバル会社の製品と自社製品はどう違うのか
部下のモチベーションが下がっていないか
ビジネスエリートは、アートのワークショップに参加している
同じ絵画を観ながら
「何が描かれているか?」
「絵を観て何を感じたか?」など意見を出し合う
→ 観察力が鍛えられる
・美意識を鍛えるために哲学に親しめ
ビジネスエリートにとって哲学は必須科目
問題に向き合う態度
思考のプロセス を学ぶことができる
例 アナクシマンドロスの地球論
「私たちが立っている台地は水の上に浮かんでいる」という説に疑問
→ 水は何に支えられているのだろう?
無限に終わりがないことに気づいた
「地球は何にも支えられていない」という説を打ち出す
つまり、宙に浮いているということ
・美意識を鍛えるために文学を読め
物語の形式から「物事の本質」について考えさせられる
例 「賢者の贈り物」オー・ヘンリー著
夫は妻にクシをプレゼントするために、自分の金の懐中時計を質に入れる
妻は夫の懐中時計用の鎖のために、自分の髪を切って売ってしまう
お互いのプレゼントを見て二人は驚く
使いようのないクシと鎖が残った
でも、二人はとても幸せな気持ちになった
→ お互いがどれだけ相手のことを想っているか分かったから
・美意識を鍛えるために詩に触れろ
詩の良さは「言葉の力」を磨けるところ
例 「汚れちまった悲しみに」中原中也 作
→ 聴いた人間の感情を揺さぶる
これはリーダーに求められる能力
リーダーに求められる能力の例
新作発表会で消費者に欲しいと思わせる力
社内スピーチで部下のモチベーションを引き上げる力
マンガで本要約のフェルミ大学さんです。今回の作品でビックリしたのは、ダメ男君が中原中也の詩を知っていたことです。意外とダメ男君は知識人ではないでしょうか。私は知らなかったのでググってしまいました。
明快キング
【名著】世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?【解説】
14,503 回視聴2019/10/11
・世界中のエリートが美意識を鍛えるためにアートスクールに通っている
教養を身につけるためではない
分析や論理に基づいた意思決定では、今日のビジネスの舵取りはできないから
・経営の意思決定の3つの要素
⑴ アート
ビジョンを指し示す力
PLAN
⑵ クラフト
過去の経験をもとに実行する力
DO
⑶ サイエンス
データを元に分析する力
CHECK
→ 多くの企業ではアートは重視されてこなかった
根拠を説明するのが難しいから
・サイエンスの2つの問題
⑴ 論理的思考能力導き出された答えは、同じようなものになる
他の人と同じ答えでは、競争の激しいレッドオーシャンで戦うことになる
⑵ サイエンスで解決できない課題がたくさんある
複雑で曖昧な世界では、考えるべき要素が多すぎて正解を出すことができない
→ 例 GoogleのYouTube買収
論理的に考えれば、買収額は高すぎる
・経営の理想的な状態
トップにアートを置く
左右をサイエンスとクラフトで固める
→ パワーバランスを均衡させる
例 ウォルト・ディズニー社
革新的なビジョン 弟のウォルト
財務面で支えた 兄のロイ
ホンダ
本田宗一郎
藤沢武夫
・トップにアートを置く2つの形
⑴ 経営者自身がアートを担う
例 Appleのスティーブ・ジョブズ
直感的な意思決定がAppleを復活させた
⑵ 経営トップがアートの担い手を指名する
例 UNIQLOの柳井正社長
クリエイティブディレクターのジョン・ジェイ氏
デザイナーの佐藤可士和氏 にクリエイティブ面を任せている
無印良品の金井正明会長
プロダクトデザイナーの深澤直人氏がデザインを任されている
クオリティの明快キングさんです。アニメーションの質という面では、頭一つ抜きんでた存在。今回の作品でも、極めてレベルの高いアニメーションに見入ってしまいました。内容の切り取り方もえぐるように重要なところを選ばれていて、素晴らしかったです。
YouTube図書館
【9分で解説】世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」(山口周 / 著)
4,434 回視聴2021/03/03
・論理と理性では勝てない時代
論理と直感
論理 物事を積み上げ結論に至る
直感 論理を飛躍し結論に至る
理性と感性
理性 正しさや合理性
感性 美しさや楽しさ
・日本企業の意思決定
多くの起業が論理と理性で意思決定をしてきた
反例 ソニー
「面白くて愉快なことをどんどんやっていく」が会社の目的
理性よりも感性を軸にしている
Walkmanは感性によって生み出された商品
マツダ
デザインの最終判断を一人に任せている
自分がいいかどうかが判断基準
・論理と理性の2つの問題点
⑴ 時間
情報が足りない
→ 情報が十分に集まっても成功できるわけではない
時間は限られている
直感や感性が大事になる
⑵ 差別化
スピードとコストを日本企業は追求してきた
→ 薄利多売になってしまう
・全てのビジネスはファッション化する
市場の4つのステップ
⑴ 導入期
⑵ 成長期
⑶ 成熟期
⑷ 衰退期
→ 市場は変化していく
今のビジネスでは感性に訴える方が成功しやすい
・美意識を鍛える3つの方法
⑴ 絵画を見ること
観察力が向上する
⑵ VTSで「見る力」を鍛える
ビジュアルアートを用いたワークショップによる観察力教育
作品の情報提供をしない
作品を見て、感じて言葉にする
⑶ 文学を読む
多作のYouTube図書館さんです。今回の作品は、事前に章立てがされておらず、どこで終わるのかが不明確でした。また、例えに比重を置きすぎて、解説が不十分になっている箇所が見受けられました。
今日のアクションプラン
・一人でVTS(Visual Thinking Strategies)を行ってみる
今日のアクションチェック
美術作品を見て、「何が起こっているだろう?」「どこからそう思う?」「もっと発見はある?」の3つの問いかけを順に行いました。
選んだ作品は、ブリューゲルの「バベルの塔」です。
「バベルの塔の建設途中だな」
「上の方が未完成に見えるから」
「下を歩いている人は誰だろう。キリストにしては時代が違うし」
結局、美術作品をパソコンで見ても感じられるものは少なく、美術館に行く必要があることを痛感しました。
コメント