心を動かす話し方
・ビジュアライズ
・スピーチでも対話でも両方で使えるテクニック
・その情景が聞き手の頭に浮かぶように具体的に話すことによって心を動かすテクニック
「人の能力を限界まで引き出す会話テクニック」でも、ビジュアライズは出てきました。
ビジュアライズのポイント
①情景を鮮明に想像させる
体験は、その場の空気感やその場にいた人の表情、そういった情報がかけ合わされたものです。
そういった前提となるたくさんの情報ありきで体験になるので、その情報が抜け落ちれば落ちるほど、想像しづらくなってつまらなくなります。
だから情景を詳しくイメージさせていかないといけません。
②感情を言葉にする
感情を言葉にするとその時の感情がありのまま伝わりやすいです。
感情を言葉にすることで、当時の自分と同じ体験をさせる事ができます。ですから、限りなく100%に近く伝わることができて話が想像しやすくなるのです。
特に感情を表す言葉は、人間がイメージしやすいものです。だから、感情を言葉にする事で、話がより相手に伝わりやすくなります。
③擬音を入れる
「コップが割れた」→「コップがパリーンって割れちゃった」
「バイクが飛ばして走ってた」→「バイクがビュンビュン飛ばして走ってった。」
擬音の効果によって、情景がより想像しやすくなります。
人は感情で意思決定している
・人の意思決定は、非論理的に決まっている要素がある
この非論理的な何かを理解しておかなければならない
・人間の認知は、目や耳から情報を得てから大脳辺縁系という脳の中心部に近いところに情報が入る
まずは、無意識の部分で認知する
大脳辺縁系は、食欲や感情を司る部分
その後、大脳新皮質という脳の外側の部分に伝わる
初めて意識的に認知できるようになる
大脳新皮質は、新しい情報を記憶したり、論理的に記憶したりする部分
・人間は、論理的に考える前に感情を司る無意識の部分の影響を受ける
・物事を実際に決めているのは無意識層、実際は意識は決めていない
無意識で決めたことを後から追って認識しているに過ぎない
・脳は未知の部分も多いので、あくまで1つの解釈
感情と意思決定での実験では「トロッコ問題」が有名です。
トロッコジレンマ問題は「制御不能になったトロッコが近づいており、このままだと 5人の作業員がひき殺されてしまう。あなたは分岐器の近くにおり、トロッコの進路を切り替えれば 55人は助かるが、切り替わる進路の先にも 1人の作業員がおり、その作業員はひき殺されてしまう。あなたが進路を切り替えることは道徳的に許されるか」というものです。
この場合は、許されると思う人が大半を占めました。
歩道橋ジレンマの問題は「制御不能になったトロッコが近づいており、このままだと 5 人の作業員がひき殺されてしまう。あなたは線路の上の歩道橋に立っおり、そばに体の大きな A さんがいる。A さんを突き落とせばトロッコは止まり、5 人は助かるが、A さんは死んでしまう。あなたが A さんを突き落とすことは道徳的に許されるか」というものです。
この場合は、逆にほぼ全員が許されないと答えました。
なぜ逆になるのかというと、歩道橋ジレンマの道徳的判断を行う際は、辺縁系の活動が高く、感情の働きによって「5人を助けるために、1人を犠牲にすべきではない」と判断してます。
一方、トロッコジレンマの際は、前頭前野の活動が高く、理性的・論理的な思考によって「1人を犠牲にしても、5人を助ける」と判断しているのです。
ビジュアライズとは何か
・ドラマのワンシーンのように鮮明に場面が思い浮かぶように話すことで、心が動かされる
・ビジュアライズで心が動く理由は、感情移入できるから
・人は無意識に「もし自分だったら」と置き換えている
だからこそ、ドキドキしたり、涙が出たりする
・具体的な場面が多いほど、感情移入しやすくなる
感情移入とは、自分自身の心が相手と同化(または近い状況)して発生する感情です。
例えば、「映画を見て(その主人公や登場キャラクターの気持ちに共感したことにより)感動して泣いた」は感情移入が起こったことになります。
感情移入させる3つの方法
①共感型の仕掛け
画面上で主人公がそのまま感情を述べる/喜怒哀楽を表現する
2直感型の仕掛け
そうでないかと予測をさせて、正解させてあげる。私はこの世界がわかったと理解したようにな
③驚き型の仕掛け
予想を裏切り、思ってたのとは違う、意外性で興味をひく
明日からできるアクションプラン
①ストーリーを作る
ただの事実ではなく、自分のストーリーを話す
起承転結をしっかりする
②ドラマの一場面を見せるように具体的に話す
できるだけ5W1Hを入れる
難しいことは考えずに、相手が想像できるように話そうと心がけるだけで大丈夫
③心の声を入れる
心の声で、より感情移入できるようになる
④表情、声のトーンで再現する
非言語の部分で、無意識に影響を与える
声の強弱をつける
学んだことを実践しなくては、身につきません。今回は、ビジュアライズを意識して、自分の体験を作文しようと思います。何について書くかが難しいですが、時間をかけて考えます。
今日のアクションプラン
・ビジュアライズを意識した作文を行う
今日のアクションチェック
顧客相手のプレゼンがあったので、ビジュアライズした原稿を書こうとしたのですが、持ち時間が5分間しかなくて、断念しました。
ただ、私の熱意が伝わるように身振り手振りや沈黙など、ノンバーバルの部分で仕掛けを作りました。
プレゼン後は、同僚から「熱意がすごかった」と言われました。頑張った甲斐がありました。
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