細かく理解を確認しない
・頭の回転が速くて、せっかちな人がやりがち
・聞く人にも問題がある。「分かったふり」をしてしまう
・教えるのがうまい人は、細かく理解を確認する
・「ここまで分からないことはありませんか?」と確認
・質問する立場だったら、相手の話が分からなくなったら勇気をもって「分かりません」と言えるようにしよう
私は、細かく理解を確認するようになりました。
でも、使っているフレーズは「質問はありますか?」でした。「ここまで分からないことはありませんか?」よりも抽象度が高い聞き方でした。
「質問はありませんか?」では、質問がないときはよいのですが、質問があったときには、具体的に質問内容を考えなくてはなりません。それに対し、「ここまで分からないことはありませんか?」では、分からないことを見つけるだけでよいのです。極端なことを言えば、「全部分からない」よいのです。
そう考えると、「質問はありますか?」は配慮の足りないフレーズでした。「ここまで分からないことはありませんか?」と言えるようにします。
理解していることを褒めない
・教えることの目的は学習を好きになってもらうこと
・教えるのがうまい人は学習を好きにさせ、下手な人は嫌いにさせる
・学習が嫌いになる原因は「自分にはできない」と感じること
・小さなことを褒めることを忘れると、自信を失わせてしまう
・「ここまで理解して、素晴らしいですね」と褒めること
・あんまり褒めすぎると嘘っぽくなるので注意
私は、褒めているつもりです。
しかし、人は叱られたことは印象に残りますが、褒められたことは残りません。心理学的には、ピグマリオン効果が有名です。
「ピグマリオン効果」とは、人は期待されることによって、その通りの結果が出せる傾向がある、という心理的行動のことです。
褒めるときのポイントは、人を褒めるのではなく、行動を褒めることだと言われています。「頭がいい」「カッコいい」などと人を褒めてしまうと、自分で行動してコントロールできることではないので、努力しなくなります。それに対して、「○○を頑張ったね」「○○をしてくれてありがとう」と行動を褒めると、すべきことが具体的にわかるので、行動に繋がります。
私も「頭いい」というフレーズをよく使うので、気をつけます。いや、気をつけるではなく、構造で解決できるように考えます。
例え話を使わない
・教えるのが下手な人は抽象的な言葉を使ってしまう
・脳は一度にたくさんのことは覚えられない。抽象度の高い言葉は納得できない
・脳の中のイメージとリンクできれば、圧倒的に理解しやすくなる
・誰でも理解できる身近な例に例えること
・例え話は使えば使うほど上手くなる。抽象化して関連付けられるようになるので、頭もよくなる
私は、例え話が苦手です。
マコなり社長は、極端な例えをよく使われます。強く印象に残ります。
私は、例え話が苦手なので、印象に残っていないのだと思います。このブログも、抽象的な内容が多く、具体的に例えることが少ないことが欠点の一つです。
うまく例えるための3ステップ
①かみ砕く 「通信制限」 つまり? → 速さに限界がくる
②似ている表現を探す 速さに限界がくる/前に進めなくなる/疲れがくる
③具体化させる 疲れがくると言ったら? → 走る
上のように「通信制限」は、「走って疲れること」に例えることができます。しかし、慣れないととっさに出てはこないので、日々の練習が必要です。アクションプラン行きです。
優しすぎること
・継続的に学習をサポートする人が優しすぎるのはダメ
・相手が優しさに依存して自立できなくなる
・人がモチベートし続けるには適当な緊張感が必要
・高圧的な態度やプレッシャーをかけてやらせてはいけない
・「これからどうするか?」を問い続けること
・承認と否定のバランスが大切
・「嫌われる勇気」
馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない
・機会を与えることしかできない。学ぶチャンス、変わるチャンスは自分で掴んでもらう
私は、優しすぎないことを心掛けています。
友達のように接することのデメリットは、嫌になるくらい経験してきました。威厳のあるタイプではないので、すぐになめられてしまいます。
そこで、教える相手に対しては
①圧倒的にかなわないと思わせること
②ダメという線をきちんと決めて、それは絶対に譲らないこと
を心掛けています。
①は、コンピュータ関係の知識です。先日仕事でExcelマクロを組みました。この仕事ができるのは職場で私だけです。自分をアピールするために行ったのではなく、他者貢献として行いました。しかし、強く印象付けることができたと思います。
②は、人は少しずつ自分の影響力を強めようとしてきます。「やりたくない」と先日言われたことがあったのですが、そこは譲りませんでした。何をするのかは私が決めることだったからです。
「嫌われる勇気」は、私のバイブルです。「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない」は常に意識しています。「やりたくなったら言ってください」や「次のうち、どれをやりますか? 自分で選んでください」をよく使います。ただし、「やらない」という選択肢は認めません。これが②の譲らない線です。
今日のアクションプラン
・例え話を3つ考える
今日のアクションチェック
例え話をいくつか考えたのですが、実際に人に話すことはできずに挫折しました。本当に人と対話することが苦手です。
例え話はできなかったのですが、普段関係の希薄な人を褒めることができました。
今回、本務外でExcelマクロを組むことになりました。その人が、上司に「何とか自動化できないか」と相談したことがきっかけでマクロを組むことになりました。完成を聞いて「ありがとうございます」と行ってくれました。それに対して「大切なのは、問題があることに気がつけること。気がついた〇〇さんがすごいんだよ」と褒めました。
たまにしか話すことがない人だったので、喜んでいました。
コメント