シンプリィライフ
真のリーダーシップの技術 | 学習する組織 by ピーター・センゲ
5,803 回視聴2020/04/18
1.自分とチームの志を育てる
・自己マスタリーと共有ビジョン
自己マスタリー
自分の志を育て続けること
共有ビジョン
チームや組織の志のこと
・内発的モチベーションアセスメント
自己マスタリーを確認する方法
レベル5
楽しくてしょうがないからやっている
自分のアイデンティティを感じる
自分が有能だと感じる
上達していく感覚が楽しい
レベル4
やりたいからやっている
やることによって自分にメリットがある
ぜひやりたい
自分を駆り立てなくてもやるべきことに向かえる
レベル3
自分で決めてやらなきゃいけないことはわかっている
やらないと罪悪感・不安感を感じることはわかっている
強制されるのではなく、自分でやるべきことだと考えている
レベル2
やらなきゃいけないことはわかっている
プレッシャー・義務感でやらざるを得ない
レベル1
やらなきゃならなない理由がわからない
うまくやりたいとも思わない
→ 自分がどこにいるかをチェックする
レベルが高いから良い、低いから悪いということではない
次のレベルに上がるにはどうしたらいいのかを考える
・共有ビジョンに対する姿勢の7段階
⑴ コミットメント
ビジョンの実現を心から望む
法の枠組みを超えても構わない
⑵ 参画
ビジョンの実現を心から望む
法の中で新しい構造を生み出す
⑶ 心からの追従
ビジョンのメリットを理解し、期待以上の行動をとる
法の文言に従う
⑷ 形だけの追従
ビジョンのメリットを理解し、期待されることは行う
それ以上のことは行わない
⑸ いやいや追従
ビジョンのメリットを理解していない
義務として期待されていることはする
乗り気でないことを周囲に示す
⑹ 反抗
ビジョンのメリットを理解ていない
期待されていることも行わない
開き直っている
⑺ 無関心
ビジョンに賛成も反対もなく、興味すらない
エネルギーがまったくない
2.メンバーとの対話を大切にする
・対話とは?
相手の立場になって共感的に聴きながら探求を深める
自分自身の思考について内省的に話す
・相手の立場に立つことなんてできないという前提に立つ
この前提から最大限相手を理解しようとすることが大切
・対話による好循環
対話 → 関係性 → 思考 → 行動 → 結果
という好循環
3.複雑性を理解する
・システム思考に役に立つ2つ
⑴ 氷山モデル
できごとレベル
問題に反応的に対処
時系列パターンレベル
計画的な対策
構造レベル
対応の質がより戦略的になる
メンタルモデルレベル
創造的な対応へとシフト
⑵ ダブルループ学習
行動
→ 現実の状況
→ 情報フィードバック
→ 望ましい変化が起きているとき
方針を変えずに行動を継続する
情報フィードバックが重要
情報が不足している ✖
情報収集は十分と見切りをつける ✖
価値観と合わない情報を排除 ✖
感情的に受け入れがたい情報を遮断 ✖
差し迫った情報に気を奪われる ✖
→ 氷山モデルを活用する
文字とイラストのバランスが取れたスライドでの独り語りです。この作品からは「氷山モデル・ダブルループ学習」を知ることができました。もう少し具体的な例で学んでみようと思いました。
根っこから学ぶビジネス入門
システム思考で全体的、長期的、根本的に考える力をつける
5,264 回視聴2020/06/21
1.システム思考とは何か
・5つの要素
⑴ 共有ビジョンの構築
⑵ 自己マスタリー
⑶ メンタルモデルの克服
⑷ チーム学習
⑸ システム思考(4つの中心に位置する)
・システム思考とは?
現象の奥に潜む構造(システム)を可視化
それを効果的に変える手段を明らかにする考え方
2.システムを可視化する方法
・因果ループとは?
活動・状態である要素
それらをつなぐ因果関係のこと
例 軍拡競争
ソ連の軍備
→ 米国民への脅威
→ 米国における軍備の必要性
→ 米国の軍備
→ ソ連国民への脅威
→ ソ連における軍備の必要性
→ ソ連の軍備 とループする
・因果ループの2つのパターン
⑴ 原因の増減が同じ方向に結果の増減をもたらす場合
正の因果関係
+のマークをつける
⑵ 原因の増減が反対の方向に結果の増減をもたらす場合
負の因果関係
-のマークをつける
3.いつシステム思考を使うのか
・VUCA(ブーカ)
変動性
不確実性
複雑性
不透明性
→ 仮説検証サイクルで仕事を進める
・仮説検証
問題発見プロセス
観察 → 問題の発見 → 問題の構造化
・仮説立案(改善)
課題設定 → 課題の構造化
・仮説実行
実験
・問題解決プロセス
仮説立案~仮説実行
・システム思考を使うとき
問題の構造化
課題の構造化 のときに使う
4.システム思考の3つの特徴
①フィードバック
②遅れ
③レバレッジ
①フィードバック
・フィードバックとは?
原因から生じた結果が、もとの原因に影響を及ぼすこと
例 軍拡競争
⑴ 線の視点(部分の視点)
米国の視点
ソ連の軍備 → 米国民への脅威 → 米国の軍備の必要性
ソ連の視点
米国の軍備 → ソ連国民への脅威 → ソ連の軍備の必要性
⑵ 円の視点(全体の視点)
ソ連の軍備
→ 米国民への脅威
→ 米国における軍備の必要性
→ 米国の軍備
→ ソ連国民への脅威
→ ソ連における軍備の必要性
→ ソ連の軍備 とループする
円の視点で見る
自国の軍備増強が他国の軍備増強につながる
→ 軍拡競争は永遠に続く
愚かさが浮き彫りになる
線から円に視点をシフトすることが大切
・フィードバックによって何が起きるのか?
例 人口
子どもが生まれることで人口が増える
伸び方は直線になる
人口が出生にフィードバック
時間が増えるにつれて人口も加速して増える
指数関数的増加(減少)をもたらす
・2種類の因果ループ
⑴ 負の因果関係が0を含み偶数の場合
正のフィードバックループ
または、拡張ループ(Reinforcing Loop)という
因果ループの中心にRを書く
拡張ループは、システムを指数関数的に拡張させる
⑵ 負の因果関係が奇数の場合
負のフィードバックループ
または、平衡ループ(Balancing Loop)という
因果ループの中心にBを書く
平衡ループは、システムを安定させる作用をする
・システム思考のポイント
因果関係のフィードバックを考える
全体的に考える力をつける
②遅れ
・因果ループをわかりにくくするのが遅れ
長期的には循環していることに気づきにくくなる
・遅れを考えること
短期的視点 → 長期的視点 に移すことができる
・システム思考のポイント2
因果関係で遅れを考える
長期的に考える力をつける
③レバレッジ
・レバレッジとは?
効果的作用点
最小の力で最大の結果を生む点のこと
例 営業活動の因果ループ
営業活動
→+ 売上
→+ 営業活動 R
→+ 市場の飽和
→- 売上 B
売上が市場の飽和につながるまでに遅れが生じる
レバレッジは市場規模
市場規模が根本的問題
→ 営業活動をやめて新しい市場を開拓する
市場軸\商品軸 | 既存 | 新規 |
既存 | 市場浸透戦略 | 新製品開発戦略 |
新規 | 新市場開拓戦略 | 多角化戦略 |
・システム思考のポイント3
因果関係のレバレッジを考える
根本的に考える力をつける
5.今からできる実践編
・システム原型(パターン)
⑴ 成長の限界
⑵ 問題のすり替え
⑶ 目標のなし崩し
⑷ エスカレート
⑸ 強者はますます強く
⑹ 共有地の悲劇
⑺ 応急処置
⑻ 成長と投資不足
・成長の限界
成長行為
→+ 成果
→+ 成長行為 R
→+ 減速行為
→- 成果 B
成果が減速行為につながるまでに遅れが生じる
・時系列的変化
成長行為を押してもシステムが押し返す
成果は上がらない
・対処の原則
拡張ループの成長行為を押し進めない
制約の原因を取り除くか、削減する
・成長との限界の例
恋人との関係
恋人と過ごす時間
→+ 恋人との関係
→+ 恋人と過ごす時間 R
→+ 恋人への不満
→- 恋人との関係 B
レバレッジは恋人への期待
恋人への期待を下げれば、関係が改善されていたかも
文字情報多めのスライドによる独り語りです。今回の作品からは「因果ループ」の考え方を知ることができました。これがダブルループ学習の基本となるものだと思いました。
このこねこの1日1冊本紹介
組織学習を阻む7つの学習障害とは?『学習する組織』を紹介
236 回視聴2021/01/11
・組織の学習を阻む7つの学習障害
⑴ 私の仕事はこれだから
定められた仕事しかやらない
それ以上はやらないというスタンス
⑵ 悪いのはあっち
何かトラブルが起きたとき
他人や環境のせいにするスタンス
⑶ 相手が悪いのだから、こちらの言うことを聞くべきだ
相手の悪いところを一方的に直そうとするスタンス
⑷ 誰のせいでこうなった?
悪いことが起きた原因
犯人探しばかりするスタンス
⑸ 大きなトラブルが起きていないし、このままでいいよね?
このままではダメだと感じている
でも、問題がない限りは動かないスタンス
⑹ 俺は経験があるから
自分の経験ばかりに頼ってしまうスタンス
⑺ 経営者の仕事でしょ?
何でもかんでも上層部のせいにするスタンス
→ これを頭に入れておく
考え方や行動が大きく変わる
顔出しでしっかりしたテロップがある短い時間での独り語りです。この作品からは「経営者の仕事でしょ?」が痛かったです。まさに我社の現状を表している一言でした。これからどうするかを考えたいと思います。
今日のアクションプラン
・ダブルループ学習について詳しく調べる
今日のアクションチェック
シングルループ学習
既に行われている方式や考え方に沿って問題を解決し、業務の効率を上げる学習
ダブルループ学習
既存の枠組みを取り払うことで、これまで行ってきた行動や考え方にとらわれず、新しい行動や考え方を取り入れる学習
ダブルループ学習のメリット
大きな変化を生み出すことができる。
シングルループ学習だけでは変化に適応するのが難しい。
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