サムの本解説ch
【17分で解説】知るべき真実。非行少年への見方が変わる本。【ケーキの切れない非行少年たち】
37,855 回視聴2021/07/31
・著者の少年院勤務で得た知見から書かれた本
非行少年たちの中には、発達障害や知的障害をもった、反省以前の少年たちがいっぱいいる
彼らが変わるためには「自己への気づきがあること」「自己評価が向上すること」が大切
・女性の身体を触ってしまう少年の話
著者は少年と一緒に治療を進めた
しかし、次の診察までの間に何らかの性の問題を起こしてしまう
後から少年は知的なハンディを持っていたことが分かった
→ 認知機能が弱い
→ 性加害防止のワークブックの内容が理解できない
・発達障害・知的障害の子供たち
ワークブックのような治療には効果がない
病院には答えがない
根本的に治すことは困難
→ 著者は三重県の医療少年院に赴任
・ケーキを切れない非行少年たち
病院を受診できるのは、比較的恵まれた子供たちだった
保護者や支援者がいるから病院に連れてこられる
「ここにケーキがあります。3人で食べるとしたらどう切りますか?」
「平等になるように切ってください」
→ 少年は、縦に半分にケーキを切った
→ 失敗したのかと思い、もう一度紙を渡したが同じだった
→ 何度か繰り返したが3等分にできなかった
・3等分にできないことが問題ではない
凶悪犯罪を起こしている中学生・高校生だということが問題
犯罪の反省以前の問題
多くの挫折を繰り返してきた
特別な配慮がされず、非行に対して反省を強いられていた
・共通する5点セット+1
①認知機能の弱さ
②感情統制の弱さ
③融通の利かなさ
④不適切な自己評価
⑤対人スキルの乏しさ
+1 身体的不器用さ
①認知機能の弱さ
見たり、聞いたり、想像する力が弱い
相手の表情をしっかり見ることができない
→ にらんでいる・ばかにされていると感じてしまう
②感情統制の弱さ
感情をコントロールするのが苦手
すぐにキレる
性非行少年の95%近くがいじめにあっていた
→ そのストレスが性非行に
③融通の利かなさ
何でも思いつきでやってしまう
予想外のことに弱い
変に被害感が強い
→ 思い込んで修正が利かない
④不適切な自己評価
自分の問題点が分からない
自信があり過ぎる・なさ過ぎる
自己へのゆがんだ評価を修正しないと更生させることはできない
⑤対人スキルの乏しさ
人とのコミュニケーションが苦手
嫌なことを断れない
助けを求めることができない
・ 身体的不器用さ
小さいころからスポーツをしていて身体能力が優れている子もいる
不器用さがあてはまらないこといるので+1
力加減が分からずものをよく壊す
マネが苦手・筋肉に問題・学習に影響
身体面への支援も欠かせない
・ではどうすれば?
少年院に入ってから8カ月後くらいから大きく変わる子たちがいる
①自己への気づき
先生が「あなたを見てる」というサインを送ること
グループワークが効果的
押しつけではなく、自ら気づきのスイッチを入れなくてはならない
②自己評価の向上
・「子どもの心に扉があるとすれば、その取手は内側にしかついていない」
論理のサムさんです。「前半の著者の紹介がいるかな?」と最初は思いました。しかし、全体を通して見ると、最初の部分があることで著者のその後の行動に重みや納得感が感じられるようになっています。構成の妙を感じました。
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【8分で解説】ケーキの切れない非行少年たち:ニュースでは語られない真実がある
23,716 回視聴2020/01/22
・非行 = 悪
→ 非行を繰り返す背景がある
・ケーキを切れない非行少年達
医療少年院での面談
ここに丸いケーキがあります。3等分できるように切ってください
→ 明らかに3等分になっていない形にしかできなかった
犯罪経験 × 中高生と同じ歳というのが問題
・非行少年の特徴
①認知機能の弱さ
②感情統制の弱さ
③融通の利かなさ
④不適切な自己評価
⑤対人スキルの低さ
+1 身体的不器用さ
①認知機能の弱さ
見る・聞く・想像する機能
想像力が働かないため、短絡的に犯罪に走る
⑤対人スキルの低さ
聞く力が弱い → 話が理解できない
見る力が弱い → 不適切な言動
創造する力が弱い → 相手の立場に立てない
・自己評価が不適切
→ 客観的に評価できない
・私たちは、社会はどんなことをするべきなのか
自己への気づき & 自己評価の向上
先生の代わりに先生をやらせる
→ みんなやりたがり空気が変わった
・子どもの心に扉があるとすれば、その取手は内側にしかついていない
短くまとめられていて、アニメションも頑張っています。音声がちょっと小さく弱い感じがしました。また、この人の動画でなければ見ることができないという特徴をつけた方が良いと思いました。
チャンキチのオンラインツアー
【ケーキの切れない非行少年たち】10分にまとめました。解説します
5,407 回視聴2019/12/03
・反省以前の子供たち
暴れるので50人の職員が1人の少年を抑えなければいけない
その少年と著者が会う
そこにいたのは小柄で弱気な少年
はい・いいえ しか言わない
図を模写させた
→ もとの図とはかけ離れた絵
→ 見る力が非常に弱い
→ 自分を洞察するだけの認知機能がない
・「僕は優しい人間です」と答える子供たち
非行少年にケーキを切らせる問題を出した
「3人で食べたいから切って」
→ 3等分にできない
「5人で分けたら」
→ 5等分は全く無理
知能の低い非行少年たちは、どれだけ人生で挫折を味わってきたか
反省以前の問題
非行少年の8割が「僕は優しい人なんです」と言う
→ 非行少年が行った犯罪を伝えてあげて初めて自分が優しくないと気づく
・非行少年に共通する特徴
①認知機能の弱さ
②感情統制の弱さ
③融通の利かなさ
④不適切な自己評価
⑤対人スキルの乏しさ
+1 身体的不器用さ
①認知機能の弱さ
時間の想像力が弱い
昨日・今日・明日しかない世界で生きている
目標が立てづらい
→ 努力しない
・気づかれない子供たち
現在はIQ70未満が知的障害
昔はIQ85未満が知的障害という定義だった
→ 知的障害者がたくさん出てしまう
非行少年はIQが70~85の人が多い
→ 知的に弱いが周りの人と同じ生活をしなければいけない
→ できないことで自信を失う
・褒めるだけの教育はもうやめよう
褒めても何の根本解決にならない
→ 毎日コグトレをする
こういう要約にマレにあたるので要約比較はやめられません。切り口が全く他の要約者さんとは違います。前半の模写もそうですが、一番参考になったのはどうすればいいのかという最後の部分です。コグトレ、めちゃくちゃググりました。
今日のアクションプラン
・コグトレについて調べて、実践してみる
今日のアクションチェック
コグトレの無料サンプルがあったので何枚かプリントして自分で使ってみました。
確かに認知機能を高めるのに有効そうです。既に使われているかもしれませんが、通級指導教室や特別支援学級でのトレーニングにはぴったりだと思います。
コグトレがもっと広まってほしいです。
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