実は「結論」から話してはいけない

マコなり実験

話し方の極意シリーズ 心を動かす編

・チラ見せドリブン
 つまらない話でも聞き手が自分の話に夢中になる

心を動かすスキル【実は!結論から話してはいけない(チラ見せドリブン ...
チラ見せドリブン

 ドリブンとは
 ドリブンは、英語の「drive」の過去分詞に由来しています。「driven」をカタカナ表記したもので、もともとは「(~に)突き動かされた」を意味する言葉です。

 ビジネスの世界で用いられているドリブンは意味が転じたもので、「○○をもとにした」「○○を起点とした」といった物事を示す言葉になっています。

 データドリブンやイベントドリブンの様に使われます。イベントドリブンはプログラミング用語で「チラ見せドリブン」もマコなり社長らしい表現です。

 チラ見せドリブンは「チラ見せを起点として、聞き手に話を聞かせる」という意味になります。

チラ見せドリブンとは

・常にチラ見せで話すことで、聞き手に「どういうこと?」「もっと詳しく知りたい」と思わせ続けるテクニック

・人の心を動かす話がしたいなら、もっとも伝えたい話の結論を最初にハッキリと言ってはいけない

・ビジネスライティングの基本は、概論から各論へ話すこと

・結論を先に言ったほうがメンタルモデルができて分かりやすい

・ビジネスライティングと心を動かす話し方は違う

・スピーチで結論を最初に言ってしまうのはもったいない

・映画で最初にオチがわかっていたらつまらない

・タイトルや冒頭だけではなく、話の中でずっとチラ見せを意識した方が良い

・馬の前にニンジンを垂らして、ずっと走らせるイメージ

・冒頭をチラ見せで話すと、そのあとの平坦なストーリーでも真剣に聞いてくれる

・起承転結の「起承」は平坦で退屈。「結」をチラ見せしておく

連載「もっと知りたい」記事一覧:朝日新聞デジタル
もっと知りたい

 私は、チラ見せドリブンはクイズの出題で使っていました。

 昔、私が見たクイズ番組に出題されていたクイズです。そのクイズ番組には、東大・京大・慶応・早稲田などの有名大学の人が解答者でした。そこにアメリカ人の小学生も解答者に加わっていました。なんと、この問題はアメリカ人の小学生が正解して、東大生が間違えた問題です。

 その問題は、L字型の図形(下図)があります。この図形を3分割はできますよね。
 はい、その通り。正方形3つが出来上がります。では問題です。この図形を同じ面積、同じ形4つに分割しなさい。さあ、アメリカ人の小学生に負けないように、そして東大生に勝てるように頑張ってください。

伊奈利 on Twitter: "図形クイズ【この図形を“同形状”かつ“同面積”で ...
L字型の図形

 このクイズでのチラ見せドリブンは、前段の「アメリカ人の小学生が正解して、東大生が間違えた問題」で興味を引き付け、中段の「図形を3分割」させるところで、どんな問題だろうと問題への興味をより強めるところです。

 私はレクとしてクイズを結構出題するのですが、確実に食いつくクイズの一つです。特に小学生、中学生には、鉄板です。解けないときに正方形に12分割するというヒントもあり、正解まで導くことができるのもポイントです。

 実際にあったクイズ番組で、私が小さいころに見た実話です。ずいぶん小さい頃でしたが、すごく印象に残り忘れられませんでした。

 ちょっとした息抜きに鉄板のクイズを数個持っていると、聞き手の興味を高められるのでオススメです。

チラ見せドリブンを使いこなすアクション

①非常識な驚きがあるチラ見せにすること
 わかりやすさとのバランスが難しい

②問いかけでチラ見セする
 上級編の技が問いかけ
 問いかけはそこに答えがあることを連想させる
 「もっとしりたい!」と思える問いかけをする

③じらして引っ張る
 問いかけをすれば、答えを教えてもらえると思って待つ
 上級者のテクニックでは、教えずにじらす
 聞き手がもっと聞きたい、知りたいと思った時こそ、教えちゃダメ

④結論にこだわりすぎないこと
 結論の内容はそこまで重要ではない
 ストーリーがしっかりしていいれば、普通の結論でも「聞いてよかった」となる
 プロセスのストーリーがずっと興味を引き続けていればよい
 結論に目から鱗の驚きは不要

・チラ見せドリブンは、日常の雑談でも使える

・起承転結も重要だが、チラ見せドリブンは必須テクニック

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チラ見せドリブン 天才

 チラ見せドリブンの天才と言えば、スティーブ・ジョブズです。

 マコなり社長も紹介していた「iPhone」発表冒頭のスピーチは、絶品です。ご紹介します。

 2年半この日を待ち続けていた。
 数年に一度、全てを変えてしまう新製品が現れる。
それを一度でも成し遂げることができれば幸運だが、アップルは幾度かの機会に恵まれた。

 1984年マックを発表。PC業界全体を変えてしまった。
 2001初代iPod。音楽の聴き方だけでなく、音楽業界全体を変えた。
 本日、革命的な新製品を3つ発表します。

 1つめ。ワイド画面、タッチ操作のiPod。
 2つめ。革命的携帯電話。
 3つめ。画期的ネット通信機器。
 3つです。タッチ操作iPod、革命的携帯電話、画期的ネット通信機器。

 iPod、電話、画期的ネット通信機器。iPod、電話、お分かりですね?

 独立した3つの機器ではなく、1つなのです。

 名前は、iPhone。
 アップルが電話を再発明します。

今日のアクションプラン

・チラ見せドリブンを使ってスピーチする

今日のアクションチェック

 休みだったので、チラ見せドリブンでのスピーチはできませんでした。

 今日、先日できなかったストーリフォーミュラーの実践を行いました。

 私の実体験をストーリフォーミュラーの展開でまとめました。私は失敗は多いのですが、成功の部分が薄く、偶然に助けられています。

 ストーリフォーミュラーとして完成度は高くないですが、勉強になりました。

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