升田式石田流の学習⑦
引き続き升田式石田流の学習です。今回もCubicさん、ありがとうございます。
升田式石田流
⑴ 玉を囲ったら3六飛車と回る
3四歩を取る狙い
相手は8八角成・同銀・4四角の場合
⑵ 3四飛車と歩を取る
相手は3三桂馬
⑶ 4四飛車と角を取る
相手は同歩
⑷ 7六角打ち
相手はこの王手を防ぎづらい
角を成らせないなら5四飛車打ち
⑸ 5六歩から飛車を歩で取りにいく
相手は2二玉
⑹ 5五歩とつく
相手は同飛車
⑺ 4三角打ちで詰めろ+金取り
応手が難しい
→ 有利
どうして投了なの?
今日のお相手は、レート1743の2段の方でした。相手の方から対戦を申し込まれました。対局していただき感謝です。
相手の方のプロフィールには、居飛車党とありました。私は、43戦法で対抗しました。相手の方は、飛車先をついてこず、図2のように右四間飛車に構えられました。
早石田に右四間飛車は、4四歩をついていないので怖くないと、戸部先生がおっしゃっていました。しかし、相手の方は、4五歩と伸ばし、角交換からの速攻できました。
図3の攻めが成立するかですが、正確に指せば少し無理筋のようです。しかし、アマは攻めている方が有利。どこまで正確に指せるかが勝負の分かれ目です。
しかし、図4での正着が分かりませんでした。4四に飛車を成ると3三角があるので、4四飛車成りはできません。でも、金を逃げる場所が分からず、私は3一金と指しました。
この手は緩手で、正着は5二金でした。4一飛車成りとされるのが嫌だったのですが、それには、5四角打ちとして、桂馬にヒモをつけます。
その後、飛車の捕獲を狙うという構想です。2八飛車打ち・3八角・同飛車成りと角を取って2枚の角で飛車を取るのですが、さすがにその手は見えません。
相手が、と金作りを目指してきたのを金で受けて、こちらも角を打って、攻めに出たのが図5です。ここで、相手の方が悪手を指されます。
図5の4六角打ちは、香取りと5三の角成狙いです。両方を受けることはできません。相手の方は、5五角打ちと香取りを防ぎました。
しかし、この手が悪手で、私の5三角成の銀取りの先手が厳しいです。相手の方は、銀取りを無視して4四角と出られました。
4一歩成り・同金左・2二角成が相手の狙いだと私は読んでいました。そこで、4一歩成りを同金右と取ったのが、悪手でした。
2二角成と相手の方に指されて、手が止まりました。同金しかないのですが、4一龍で角と金銀の2枚替えで、私の有利が吹っ飛びました。
図6で、さらに悪手を重ねます。6一銀打ちで大丈夫と判断したのですが、正着は7一銀打ちです。相手の方に5一金と打たれて、再び手が止まりました。
6二銀と逃げると5二金で一手一手になります。私は、攻め合いに活路を求め、4七飛車と打ちました。同龍で龍を消して、4一飛車打ちには、角を切って受けに回るつもりでした。でも、自信のない展開です。
しかし、相手の方は5八銀と受けてこられました。もしかしたら、龍あたりを見逃したのかもしれません。私は、4一飛車成りと龍を取り、一息つくことができました。
その後、5五馬・5一金に3三角打ちで、相手の方が投了されました。正直、この局面は、そんなに有利だと思っていませんでした。なぜ投了されたのか分からなかったです。
局後にAIで調べたところ、確かに評価値+1318で私の優勢でした。その後、最善手をAIで指し進めてみたのですが、私にはとても指せない手ばかりでした。
勝ったというよりは、相手の方が投げてくれたという感じの1局でした。また、読みぬけで、一気に形成を悪くしました。
ゆっくり読み、手拍子で指さないことを肝に銘じます。
雑記 「盤上のオリオン」を読み始めました
マンガ沼で推されていた作品の中で一番読みたかった「盤上のオリオン」を読み始めました。もちろん、将棋マンガだからです。
新川直司先生の作品では、「四月は君の嘘」が抜群に良かったです。立ち読みしながら泣きそうになったことを思い出します。
新川先生が将棋マンガを描くとどうなるのか、とても楽しみでした。1,2巻を読み終えましたが、正直、微妙です。
急戦矢倉の囲いに、金が3枚使われていて、「なんじゃこりゃ?」と思いました。ぜひ、将棋監修をプロの方にやってもらうべきです。
ストーリーは、まだまだこれからというところなので、期待しながら3巻を待ちます。
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