お金で不幸になる人の1つの共通点
・お金が増えると人生が幸せになると思っている
あらゆるものから自由になって最高にハッピーな人生が手に入ると思うのは当然
お金を稼ぐ努力、市場価値を高める努力は素晴らしい
・しかし、お金が増えるほど幸せと思っている人は
一生幸せになれない
個人収入と幸福度の関係
2018年、164カ国で170万人の「個人収入と幸せ」について調査した結果がNature Human Behaviorという国際紙に発表されました。
その結果、楽しみや笑顔といったポジティブな感情と相関する所得は、日本を含む東アジアでは6万ドル(約660万円)をピークに頭打ちになることが明らかになりました。つまり、6万ドル以上の年収があって贅沢な日々を送っていても、年収のあがりに応じて楽しみや笑顔が増えることはないということです。
一方でストレス、怒り、不安など、ネガティブな感情がわかなくなる所得は、東アジアでは5万ドル(約550万円)で頭打ちになり、5万ドル以上の所得の人たちでは、収入が増えているからといってネガティブな感情が少なくならない、つまり、ストレスが減るわけでもなかったのです。
ポジティブな感情が高まり、ネガティブな感情が減る所得を合わせて考えると、年収約700万円で感情的安定が得られることを意味します。
25歳で急にお金持ちになったAさんの末路
・経営者の交流会で出会ったAさんの話
謙虚で質素な見た目、経営者にもお金持ちにも見えなかった
今の事業はとても成功していた
・しかし、壮絶な過去の経験があった
Aさんは、25歳のころにポイント系のWebサービスを立ち上げた
ややグレーなビジネスだったが大ヒット
お金がたくさん入ってモテるぞと思った
高級車・高級マンション・クラブのVIPルーム・高級ディストラン
高いお酒を飲んで女の子を口説く
友達も同じジャンルのビジネスで成功していた
・1年経つと市場のルールが変わった
以前のように儲からなくなった
しかし、生活水準を下げることができなかった
お金持ちのフリをして散財を続けた
信じていた人に裏切られて投資詐欺にあった
うつ状態になり家に引きこもった
体一つで実家に戻って、半年間療養した
・同じビジネスとやっていた友達は、みんな悲惨な結末
借金をして自己破産
自殺未遂をして連絡がつかない
身の丈を超えたお金持ちになった人たちは誰も幸せにならなかった
・Aさんからの警告
どんなに成功してもお金に飲み込まれてはいけない
賢い人ほどお金で失敗する3つの理由
①稼ぐ目的を忘れて、金儲け主義に走ってしまう
②他人の意見に振り回されてしまう
③お金の流れを目で見えていない(どんぶり、感情的)
①稼ぐ目的を忘れて、金儲け主義に走ってしまう
お金が増えてくると「なぜ、なんのため誰のために稼ぐのか」を見失ってしまいがちです。大きく稼ぎ、大金を手にすると、目先のお金を追ってしまう傾向にあります。冷静に考えればやらなかったようなことを、平気でやってしまうのです。
②他人の意見に振り回されてしまう
お金に関することになると、他人、しかも無知な人の意見を信じてしまう人が多いのです。そのアドバイスは、「事実なのか」「意見なのか」ということを、見極める必要があります。
③お金の流れを目で見えていない(どんぶり、感情的)
「収入と支出を把握できていない」「どんぶり勘定で、計算をしない」「お金を数字で理解していない」というように、支出と収入のコントロールを数字で管理していない人は、大金を稼いでもすぐになくなるどころか、むしろマイナスになります。
お金を持つと幸せになれることをうたう人
・あるホームパーティーに呼ばれた
チャンスを得たいと思っていた私はついて行ってしまった
ある家族の奥さんが主催
将来の仕事・お金の話をし始めた
お金が増えれば人生が幸せになるという話だった
・2週間後、その家族のお父さんの誕生日パーティーに呼ばれた
魅力的に見えてしまっていた
途中から奥さんがスピーチ
不労所得がいかに素晴らしいか
とんだもなくうまいスピーチ
さすがに異常性を感じた
ネットワークビジネスの勧誘イベントだった
・あまり興味はなかったが、お金を稼げるという言葉の魔力を感じた
お金持ちに見える人からマウントを取られると手も足も出ない
悩みがお金で全部解決すると思ってしまう
お金に執着することは、地獄の始まり
マルチ商法、ネズミ講、ネットワークビジネスの違い
①マルチ商法とは
会員の数を連鎖的に増やしていくことにより、組織と利益を拡大していくというビジネスモデルです。特徴的な点としては、商品の販売等に関する事業であること、紹介料などの利益が得られるとして勧誘し、代償に金銭的な負担を求めることなどがあります。
②ネズミ講とは
次々に会員を勧誘していくことで、組織を拡大していくという商法です。一見するとマルチ商法と同じようですが、実際には明確な違いがあります。その違いとは、違法性の有無です。マルチ商法自体は、それだけでは法律的に問題はありません。しかし、ネズミ講は「無限連鎖講」として、法律的に違法であるとされています。
ネズミ講とマルチ商法の分かりやすい違いは、商品販売の有無にあります。ネズミ講はマルチ商法とは違い具体的な商品等の販売がないため、組織は新規会員の勧誘でしか収入を得られません。
③ネットワークビジネスとは
日本における法律上の扱いは、連鎖販売取引にあたります。つまり、ネットワークビジネスは実質的にマルチ商法と同じで、呼び方が違うだけということができます。ネットワークビジネスという名前で呼ばれるのは、商品の流通や会員の拡大の様子が、網状の形態を取るためです。
マルチ商法、ネズミ講、ネットワークビジネスの違いについてご紹介してきましたが、理論上はどれもすぐに会員数が日本の総人口をすぐに超えてしまうと言った共通点があります。つまり、破綻することを内包した手法であることは間違いありません。
幸せとは何か
・人はお金を稼ぐためではなく、幸せになるために生きている
・幸せの定義を抽象化すれば「執着がない状態」といえる
何も悩みがない・不安なことがないという心が晴れやかな状態
・執着がない状態をつくるために必要なもの2つ
①良質な人間関係
②未来への希望
・信頼できる仲間と夢中で働いていた時は、お金をないことすら感じなかった
スタートアップ企業は、大人の青春
お金を稼ぐことは、より幸せに生きやすくなるための1つの小さな手段でしかない
・身近な家族・友人・仲間を大切にする方法
①目を見てあいさつする
②感謝を伝える
③真剣に話を行く
④相手の良いところを見つける
・未来に希望を持って生きる方法
①挑戦を続ける
②他責にしない
③愚痴を言わない
④これからどうするかだけを考える
幸せになるための具体的な5つの方法
①問いの力を活用する
②価値観のワーク
③アウトカムフレームを活用して目標を設定する
④アンカリング
⑤リフレーミング
①問いの力を活用する
「今、感謝したいことは何ですか? また、感謝できることは何ですか?」と質問されれば、その人は感謝ができる何かに意識が向きます。この問いの力を意図的に活用し、幸せやポジティブな状態が自然と出てくるようにするための効果的な質問を活用します。
②価値観のワーク
「自分にとって大切なことは何か?」まずはそこを明確にして、それを実感できる活動を始めていきます。
具体的には
「価値観を決める」
「優先順位をつける」
「上位から3つか5つぐらいの価値観を実感できる活動をはじめる」という3段階です。
③アウトカムフレームを活用して目標を設定する
アウトカムとは、目標であり、欲しい結果のことです。
具体的には
「したいことを書き出す」
「できることにフォーカスする」
「達成したらどうなるか五感で表現する」
「期限や数字を入れた具体的なものにする」
「目標を達成することで、得られるものを設定する」
「エコロジー的観点をもつ」の6段階になります。
④アンカリング
アンカリングとは「条件付け」のことです。感じたい幸せな状態を先に決めて、その状態を呼び起こすトリガーを設定していきます。思い出の音楽・愛しい人や大切な人の動画や写真・思い出の物を握ることなど過去の幸せと結びつくものをトリガーにすることで、幸せな状態を呼び起こします。
⑤リフレーミング
リフレーミングとは、枠組みを変えるということです。枠組み(フレーム)は、私たちの認識に影響を与え、ひいては感情や気分に影響を与えます。リフレーミングは、あらたな選択肢に気づき、理想に向かって有効な意味付けが生まれる状態にしていくことを目的としたスキルです。
ビジネスと幸せを切り離そう
・目に見えるものはすべてビジネスで生まれたもの
・しかし、幸せになる方法をお金をもらって事業にすることは難しい
①良質な人間関係
②未来へ希望を持つ ①②ともにビジネスにはならない
・ビジネスとは残酷
人を依存させることができれば、どんどんお金儲けができる
稼ぐ=幸せに貢献しているという図式とは限らない
・だから、お金と幸せを切り離した考える努力をしないといけない
幸せと仕事の関係
幸福度の研究が進み、科学的に認められた方法で自分の現在の幸福度を診断できるようになりました。生きがいを要素分解した「IKIGAIベン図」というものがります。
それによると、
「好きなこと」
「得意なこと」
「世の中の役に立つこと」
「収入が得られること」の4要素を満たす生き方が幸せになりやすいといいます。
「好きなこと」を生きがいの入り口として、他の3つの領域に膨らませていくことで、今以上に幸せになれる可能性が高まるのです。
「得意なこと」はクラスで一番くらいのレベルでよいのです。決して世の中の1番になる必要はありません。
また、「収入を得られること」も、ハードルを高くしないほうがよいです。まずは1000円を目指しましょう。これはスモールステップ理論といいます。小さな目標を1つずつクリアすることで、目標達成率を上げられるようになります。
今日のアクションプラン
・お金をどのように使っていくのか計画を立てる
今日のアクションチェック
私のお金の使い道は大きく分けて2種類あります。
1つ目は、死ぬまでにやりたいことリストを行うために使います。コロナ後でなくてはできないことも多いです。しかし、行ったことのない温泉巡りなどは、今からでもできます。ケチらずに使っていこうと思います。
2つ目は、老後資金です。両親も健在なので、その対応も考えなくてはいけません。こちらは、定年後4%ルールに従って取り崩していきます。
自分のためではなく、人のためにお金を使えるようにしていきたいです。
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