似ているスタート地点
私は貧乏でした。幼いころの悲しい思い出を話します。
母と一緒にうどん屋さんへ行きました。幼い心でも家の貧乏を知っていた私は、一番安いうどんを頼もうと思い、メニューを探しました。でも、メニューを見間違えた私は、となりの値段の高いうどんを指さしてしまったのです。
母は悲しそうな声で「子供は、それは食べられないよ」と言いました。
すぐに自分のあやまちに気が付きました。自分がした間違いと母を悲しい気持ちをさせてしまったことで、いたたまれなくなり、そこからの記憶はありません。
でも、貧乏は悲しい思いをする、金持ちになりたいと思った瞬間でした。
チャレンジ、失敗、研究の連続
就職してすぐに株を知りました。ビギナーズラックで、最初に買った株で3日間で3万円の利益を出すことができたのです。うれしくなった私は、友人にその話をしました。
友人は「パチンコでもそれくらい勝てる」とバカにしました。今考えると友人には、悔しい気持ちもあったのだと思います。しかし、バカにされたと思った私は、株にのめり込みました。
節約に節約を重ね、残ったお金で株を買いまくりました。ITバブルの頃で、株は絶好調。資産は順調に増えていきました。しかし、突然バブルがはじけました。バブルの渦中では、誰もバブルだと分りません。はじけた直後も、まだいけると思い、ナンピンを重ねました。ナンピンとは、安くなった株を買い増すことです。しかし、株価は下がり続け、ついに利益をすべて吐き出してしまいました。
株は、塩漬けにしました。塩漬けとは安くなった株を売らずに放置することです。
突然の出会い、発見
次に手を出したのは、FXです。株で痛い思いをしていた私は、安全な方法を考えました。取引で稼ぐのではなく、スワップポイントで稼ごうと考えたのです。
スワップポイントとは、利子のようなもので、金利の安い日本から高い外国の通貨を買ったときに1日単位でもらえます。当時は、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)など新興国への投資が有望であるとされていました。私は、ネクスト11というBRICsの次に来ると言われている新興国11か国の中からトルコを選びました。
トルコリラの魅力は、圧倒的なスワップポイントです。年利にすると10%を超えます。FXはレバレッジという方法で、少額で多くの外貨を買うことができました。5倍のレバレッジをかければ、年利50%です。損するはずがないと思って始めました。
それが、地獄の始まりでした。
年利50%は、通貨の変動がなければという条件付きです。また、通貨が値下がりすれば、多くの証拠金を入れなければいけなくなります。
トルコリラは、80円くらいからどんどん値下がりしました。私は、証拠金を積み増します。こんなはずはない、いつかは反転してトルコリラは上昇すると信じていました。しかし、60円を切ったころには、仕事に差し支えが出るようになりました。スマホで、今いくらになっているのか確認する手が震えます。
50円を切ったころに限界が来ました。精神的に耐えられなくなったのです。ドンとお金をつぎ込んで、損切ポイントを決めて、そこまで行ったら諦めよう、そしてスマホを見ないことにしました。
数カ月がたち、30円を切ったころ1通の通知が来ました。すべてのトルコリラが決済されていました。損失は、1000万くらいになっていました。
成功の連続
一方、塩漬けにしていた株が復活していました。アベノミクスのお陰です。
投資に懲り、年齢も40代になっていた私は、現金の保有率を高めていました。
アベノミクスで株価が上がっていても私は、無視を決め込んでいました。自分の持ち株チェックはしませんでした。しかし、バブル後の最高値を超えたとき、さすがにどれくらいになっているかとチェックしました。
なんとFXの損失を取り戻し、プラスになっています。いくつか大きく当たった株がありました。ファーストリテイリング、ソニー、ツルハなどです。それらが化けました。
投資は、長期投資と言われます。あれだけマイナスだったものがプラスに転じたのです。長期投資なら、失敗しない方法があるのではないかと気が付きました。
詳しい分析、完璧なメソッド化
初めてまともに本を読み、YouTube動画も見て研究しました。
得た結論は、ウォーレン・バフェットが自分が死んだら資産は次のしてほしいという名言と同じでした。
それは「現金の10%を短期国債に、90%を低コストのS&P500インデックスファンドに投資すべし」というものです。
個別株は、倒産や大きく値下がりするリスクがあります。長期で持っていても復活しないこともあり得ます。ですから、分散投資になるのですが、自分で行う分散投資には限界があります。分散が分散になっていないことが多いのです。
日本株を多数保有している私にとって一番のリスクは、日本円のリスクです。日本はもはや少子高齢社会です。大きく成長する可能性はないでしょう。徐々に実質実効レートで円安が進んでいます。
そこで、ウォーレン・バフェットの言葉のようにS&P500インデックスファンドを買い始めました。私は両親はいますが、単身です。多くのリスクを取れるので、現金の保有割合を減らし、インデックス投資の比率を増やしています。
他人の成功
インデックス投資をすすめているのは、ウォーレン・バフェットだけではありません。
YouTuberでは、中田さん、マコなり社長がすすめられています。
本の要約チャンネルでも、サラタメさん、学識サロンさんなど多くの方がすすめられています。
インデックスファンドにアクティブファンドは勝てないのです。
次はあなたの番
私は50代です。もっと早くS&P500インデックスファンドを知りたかったです。
私は現在FIREできるくらいの資産を持つに至りました。
次は、あなたの番です。
今日があなたにとって一番若い日です。すぐに行動しましょう。
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