1位 『嫌われる勇気』・『幸せになる勇気』
・累計600万部突破の大ベストセラー
・哲学者と青年がアドラー心理学について議論をして理解を深めていく
読み直すたびに気づき・発見がある本
全人類が生涯をかけて探求し続ける価値がある思想・哲学
・アドラー心理学とは
今この瞬間から幸せになるために実践的にどのような態度で生きるべきか
これを論理的に追求し続ける「姿勢」
・アドラー信者という言葉を使う人は、アドラー心理学を正しく理解していない人
・アドラー心理学の研究者 岸見 一郎さん
フリーランスライター 古賀 史健さん
二人による掛け算が超新星爆発を起こした作品
・幸福学の研究者・仏教の僧侶 マチウ・リカール氏
人類は量的な幸せから、質的な幸せにシフトしなければいけない
・世の中で一番影響力があるのは「思想」
思想は意識することはできない
しかし、私たちは日本という国の思想に影響を受けている
アドラー心理学の思想を広げる
→ 多くの人が幸せに生きることを真剣・論理的に考えるということ
・人は誰でもこの瞬間から幸せになれる
私のバイブルです。Youtube動画比較を始めたときも最初の一冊が「嫌われる勇気」でした。
私に一番影響を与えたのは「課題の分離」です。マコなり社長の説明で出てくるので説明は控えます。
私の仕事は、他人に影響を与えることを目的としてるような部分があります。課題の分離は、その真逆。自分の課題と他人の課題を分離し、他人の課題に踏み込まず、自分の課題に集中しなさいというのです。
衝撃的でした。人は影響し合って生きるもの、人は人の輪の中でしか生きることはできない、人は社会的な生き物であるなど、生きることは他人に影響を与えることだと思っていました。
もちろん、課題の分離でも一人孤独に生きるということではありません。しかし、私たちができることが、他人に機会を与え続けることだけでであり、選ぶのは他人だといい意味で割り切ってしまうということを今まで考えたことがありませんでした。
明らかに執着が減りました。今までの私は他人をコントロールしようと考えていました。何とか私の言うことを聞くように躍起になっていたのです。結果、言うことを聞かない相手に対してイライラし、時には怒ってしまうこともありました。
相手が私の言うことを聞いてくれることもありました。しかし、それは偶然です。なのにもかかわらず、自分が正しいから言うことが通ったのだと思い込み、より他人をコントロールしようする悪循環。
この悪循環を断ち切ってくれたのが「課題の分離」でした。執着が減ると、俯瞰してみることができるようになります。相手のことだけでなく、自分の感情も落ち着いて確認できるようになりました。
自分の課題に集中することにより、他人の目が気にならなくなりました。「これから『私は』どうするのか?」だけを考える様になったからです。
ぜひ、読んでほしい一冊です。
人間のすべての行動には目的がある
・目的論
人間のすべての行動には目的があると考えること
トラウマは存在しない
→ 原因論は役に立たない・嘘だから
・原因と結果という関係は存在する
アドラー心理学は、現実的に今から人生をより良い状態にする姿勢を貫いている
原因を追究してもよい状態にはならない
・怒り・悲しみという感情は出し入れ可能な道具
そうでなければ、人間は感情によって支配されて動くしかなくなる
・人間は感情に支配されずに前を向いて生きていくことができると信じている
アドラー心理学は温かい思想
・『なぜ人と組織は変われないのか』の内容に似ている
人間が変わらないのは裏の目的があるから
裏の目的を明らかにして固定観念を捨てなければ、人は変われない
現代の研究と一致することは興味深い
アドラーが100年先を行っていたと言われるゆえん
・自分の人生をすべて自分の責任と捉えて主体的に生きていくということ
目的論のときによく出てくる例えを載せておきます。
不登校の子供の例です。
原因論では「この子は何で学校に行かないのだろう」と考えます。その結果、クラスの人間関係、本人の性格、担任の関わり、親の育て方、体調の変化などが原因とされるかもしれません。
しかし、いくらダメなところが見つかっても問題は解決しません。ダメなところを発見し、それを責めると、感情的になったり落ち込んだりしかねません。人生を切り拓く勇気を奪ってしまいます。
目的論では「この子は何のために学校に行かないのだろう」と考えます。すると、
「好きなことをして過ごすため」
「親の関心をひくため」
「人間関係の中で傷つかずにいるため」
「心身を休めるため」
などの子どもの目的に気づいていくのです。
このように本人が『今望んでいること』と『未来に向けて望むこと』に気づき、それらを実現していく方法を見つけていこうとする、それが目的論の考え方です。
劣等感と劣等コンプレック
・劣等感それ自体は悪いものではない
「優越性の追求」
無力な状態から脱したいという普遍的・本能的な欲求
・問題なのは、自分の劣等感を行動しない言い訳に使い始めたとき
「劣等コンプレックス」
劣等感を理由に行動をやめてしまうこと
「優越コンプレックス」
自分を大きく見せようと必死になること
ついには「不幸自慢」をするようになる
・劣等感を強めすぎないことがポイント
「普通であることの勇気」
ありのままの自分を認める勇気
・山を登る例
山登りは山頂に到達するプロセスに価値がある
過度な劣等感を持った人は、山頂にいないと価値がないと考える
どんな人間も道半ば、別の山を登っている
自分が劣等感を感じるのは、登る山が残っているということ
→ 人生を楽しむことができる喜ぶべきこと
劣等感はなくさなくても大丈夫 ~劣等コンプレックス4つの克服法~
①「なぜ」でなく「どうやって」を考える
②自分の不完全さを認める
③自分と物事を分けて考える
④他人のためになることをやる
①「なぜ」でなく「どうやって」を考える
問題によっては「なぜ」がわかっても解決できないことがあります。「なぜ自分はダメなんだろう?」という質問をしたら、自分がダメな理由ばかり考えて、より良くする方法は考えません。
「どうやって」解決できるかに注目してみましょう。
②自分の不完全さを認める
自分の不完全さを認めることで「今の自分も好き」という感覚を持てれば、あなたの劣等感はあなたの自己成長のために働き始めます。
③自分と物事を分けて考える
自分自身と、起きた問題・できないことはイコールではありません。劣等感の暗い感情にどっぷり浸かってしまうのではなく、客観的に見られれば、解決策も自ずと見えてきます。
④他人のためになることをやる
劣等感は、自分と人を比べることで起きます。人と自分を比べない方法が1つだけあります。それが「貢献」です。人に貢献することで相手から感謝され、自分が社会に認められているという実感が得られます。
「権力争い」に絶対に乗ってはいけない
・自分の正義を相手に押しつけた瞬間 終わり
事実を伝えるのは良いが反論してはいけない
・戦うことで自分の価値を示したい人がいる
・「縦の関係をつくるな、横の関係をつくろう」
違いを受け入れて人を愛する勇気が試されている
縦の関係として「権力争い」をマコなり社長は挙げられています。
もう一つの縦の関係として挙げられるのが「褒める・褒められる」関係です。ここは、アドラー心理学の一番難しい部分で、承認欲求の否定と言われます。
「褒めてはいけない」というのは、「人を動かす」など多くの自己啓発本を否定することのように感じられます。ゆえにアドラー心理学は、理想であり現実的ではないと言われたりもします。
褒めるのではなければ何をすればいいのかというと、感謝を伝えればいいとされています。「ありがとう」と伝えるのです。
実際には、感謝を伝えた時点で褒めてしまっていることになるので難しいのですが、上からの褒めるではなく、感謝という意識は持ちたいですね。
他人の期待を満たしてはいけない
・アドラーは、他者から承認を求めることを否定する
承認を求めることは「承認されない行動には価値がない」と考えること
他人の期待を100%満たすことはできない
相手の承認を求めていると永遠に他人の期待を満たすために生きていくことになる
→ だから他者の承認を求めてはいけない
・他人の期待を満たそうと考えるのはよいこと
しかし、最終的な結果はコントロールできないと割り切っておかなければいけない
私たちができるのは、ただひたすら自己満足に他者貢献すること
「褒められる」側が承認欲求を求めてはいけないというのは分かりやすいです。
承認欲求がない人になる3つの方法
①自分の世界に生きる勇気を持つ
②ありのままの自分を受け入れる勇気を持つ
③普通でいる勇気を持つ
この3つをもつためには、ライフスタイルを変えることが重要です。ライフスタイルを変えるということは、今までもっていた価値観や性格を変えるということです。
難しいことのように感じられますが、自分が思い込んでいるだけということも多くあります。自分の行動がどのような固定観念から生まれているのかを考えてみましょう。
馬を水辺に連れていくことはできるが水を飲ませることはできない
・他人の課題に干渉せず、機会を与えることに徹する
・自分の課題と他人の課題を分けて考える
見極めるには、最後はどっちが困るかを考えるとよい
・私たちは、つい他人の課題に介入しようとする
コントロールできない他人に執着してはいけない
・教育も機会を与え続けることだけしかできない
最初に書いた私が一番影響を受けた部分です。
もとはイギリスのことわざで、英語表記では「You can take a horse to the water, but you can’t make him drink.」と書きます。
馬が水を飲むかどうかは馬次第なので、人は他人に対して機会を与えることはできるが、それを実行するかどうかは本人のやる気次第であるという意味です。
アドラー心理学によって、「やる気を持つことが大切だ」という馬目線ではなく、「機会を与えることのみに集中せよ」という人目線に内容が変化しました。
アドラー心理学の見方がことわざの捉え方を変えてしまったのですね。
自由とは他者から嫌われること
・コントロールできない他者に執着しない態度は人に嫌われる
それでいい、すべての人を満足させることはできない
・人の期待を満たそうという生き方
自分と他人に嘘をつき続ける最も自己中心的な生き方
・自由に生きることは、他者から嫌われること
・嫌われてもいいと覚悟すると、とても自由に感じる
嫌われる勇気を持った人を不幸にすることはできない
下でマコなり社長も書かれていますが、「嫌われる勇気」を間違えて捉えてしまうと「嫌われていもいい」というあきらめで行動しかねません。
「嫌われる勇気」とは、全員が自分を好きになってくれることは不可能であるという他人をコントロールできないという意味です。好き勝手な行動をしてもいいという意味ではありません。
「嫌われる勇気」を、本質を理解せずに額面どおり受け取ってしまうと、集団の中で孤立することになりかねません。私は私、あなたはあなた、と割り切って考えれば楽な面もあるでしょう。ただ、場合によっては単に自分から壁をつくってしまうことになります。
導きの星
・嫌われるということを勘違いする
→ 非常識なことをすることで注目を集めるという間違いにつながる
・他人に嫌われることが目的になってはいけない
・アドラー心理学では、私たちの人生の指針として「導きの星」というのを掲げる
「導きの星」=「他者貢献」
・自分が他者貢献感を感じるために、相手の立場に立って全力で他者貢献する
→ 幸せになるための方角
・「これからどうするか?」だけを考えること
・アドラー心理学とは
他者貢献という導きの星に向かって「これからどうするか?」を考えること
しかし、一発ですべてが変わるというというものではない
幸せに生きるためには、楽をしたい自分と向き合う勇気が必要
アドラー心理学が難しいとされている2つ目が「共同体感覚」です。
「共同体感覚」とは、家庭、地域、職場などの共同体の中で人と繋がっているんだ、という感覚のことを言います。そして、人はこの感覚を感じられる時に、幸福だと感じるとされています。
共同体感覚は、次の4つに分解できます。
①’自己受容 「私はありのままでいていいし、今の自分が好き」という感覚、
②他者信頼 「周囲の人たちは信頼できる」という感覚、
③他者貢献 「私はこの共同体の役に立っている」という感覚
④所属感 「私はこの共同体の一員だ」という感覚
私の価値観は「ICTによる他者貢献」です。共同体感覚を持てるには、まだまだですが「これからどうするか?」を考えていきます。
今日のアクションプラン
・残りの人生を「これからどうするか?」という視点で考える
今日のアクションチェック
残りの人生でやりたいことと、やらなければいけないことに分けて考えました。
やらなければいけないことは、両親の対応です。
どうするかは私一人で決めることはできません。
まずは、原案を立てて、相談しようと思います。
「これからどうするか?」を考えます。
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